お知らせ

 

校長の部屋へ ようこそ

 

本校の標語(School Motto)は

Read, See & Think.「読んで、見て、そして考えよ。」です。

和国生は幅広い学びや活動を通して、自分で考え自分で行動できるよう成長していきます。

3年間の一歩一歩の努力の積み重ねが将来の大きな夢の実現につながります。

Make each minute count! 

和国生の今後の活躍にぜひ御期待ください。

 

                                                         

                                                     校長  鈴木 啓修

                                                     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日誌

校長日誌

令和3年度入学式 式辞

 

                             式 辞

  新緑が芽吹く春、すべての生命が躍動するこの佳き日に、保護者の皆様とともに、令和3年度入学式を挙行できますことは、本校教職員にとって大きな喜びであります。

 ただ今、入学を許可いたしました318名のみなさん、ご入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、みなさんを心から歓迎いたします。

 保護者の皆様におかれましても、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。

 本校は、1986年に全国初の公立の国際高校として開校し、35年目を迎えました。「国際社会で必要とされるグローバルリーダーの育成」という目標を掲げ、生徒・教職員が一丸となって、特色ある取組を実践してきた学校です。新入生の皆さんも、今日からそのチームの一員として、本校の新しい歴史を創っていってほしいと思います。

 さて、皆さんは本校の校風や特色を知り、入学後の充実した学校生活をイメージしながら、一生懸命に勉強し、高校入試という大きな壁を乗り越えて、本校へ入学されました。今日、晴れて本校の門をくぐった気持ちはどうだったでしょうか。きっと、これから始まる3年間の高校生活に大きな期待と緊張感で身の引き締まる思いでいることでしょう。今日のその気持ちを3年間ぜひ忘れずに、たくさんの挑戦をしてほしいと思います。そのスタートとなる入学式にあたり、私から心掛けてほしいことを2つ申し上げます。

 1つ目は「自分の考え、意見を持つ」ということです。国際社会は今、多くの課題を抱えています。ミャンマーをはじめ、世界の各地で自由や人権、民主主義が脅かされています。また気候変動、経済格差など簡単に正解が見つからない問題が山積しています。国際社会で必要とされるグローバルリーダーになるためには、まずは今世界で何が起きているのかを知り、探求し、深く考えることが必要です。そしてそれらの問題を解決していくための「考え、意見」を持つことが重要です。いくら外国語が流暢に使えても、自分の考え、意見がなければ、国際社会で通用しません。是非、本校での3年間で多くを学び、探求し、深く考え自分の意見をしっかり持ち、発信できる人になってください。

 2つ目は「多様な価値観を認める」ということです。グローバル社会グローバル化とは、なにも海外だけの話ではありません。日本の社会における「内なるグローバル化」は確実に進んでいます。現在、我が国には約288万人の外国人が暮らしています。また、埼玉県内の外国人も増え続け、令和2年6月末で19万6千人、県の人口に占める割合は2.7%となり、約50人に1人は外国人です。今はコロナの影響で、一時的に世界の人の動きは止まっていますが、コロナが収束すれば再び世界中から多くの人々が我が国を訪れ、この国を支える人材となってくれるでしょう。みなさんが社会に出るころには、外国人と働き、共に暮らすということはあたりまえになるのです。ですからみなさんには、多様な文化、宗教、価値観に関心を持ち、オープンな心で接し理解しようとする態度を養ってほしいと思います。近い将来、世界中から集まる人々と共に、平和で豊かな多文化共生社会を築いていくのは、まさにみなさんなのです。こういった「共感力」・「共生力」といった力は、机に向かっているだけでは養うことはできません。本校での三年間で、行事や部活動、海外研修やボランティア活動などに積極的に取り組む中で、多くの人と触れ合い、学び合い、語り合う中で育っていくものです。是非、本校での3年間で多くのことに挑戦し豊かな人間性を養ってください。

 本校に代々継承されているSchool Motto で「RST」というものがあります。これは、「Read, See, & Think. 」の頭文字をとったもので、「読んで、見て、そして考えよ」という、本校の校歌にも謡われているモットーです。 3年間、この言葉を忘れずに、たくさんのことを学び、自分で考え、自分から行動し将来の夢への扉を開いて進んでいってください。

 最後に保護者の皆様にお願い申し上げます。学校教育においては、学校・家庭・地域の連携が不可欠です。特にご家庭の協力なしには教育の成果は期待できません。私たち教職員一同、一丸となって指導にあたる所存ですが、各ご家庭におかれましても、本校の教育方針をよくご理解いただき、健康的な生活習慣や家庭学習について、ご指導いただきますようお願い申し上げます。

 結びに、限りない可能性をもった新入生の皆さんの大いなる成長を祈念するとともに、保護者の皆様には本校へのご理解、ご協力をお願い申し上げ、式辞といたします。

 

                                          令和3年4月7日

                                          埼玉県立和光国際高等学校長 

                                                          鈴木 啓修

                                  

 

   

 

令和3年度着任式・1学期始業式を実施しました。

本日4月7日、着任式、1学期始業式を実施しました。昨年度の3学期終業式と同じように体育館に集まり実施しました。着任式では新たに和国に着任された13名の教職員を新2,3年生に紹介しました。その後の表彰では、吹奏楽部、少林寺拳法部、およびESSの表彰を行いました。始業式では、校長講話、生徒指導部主任の講話、そして新学年団、担任団が発表されました。今日から新しい年のスタートです。生徒たちはこれから始まる新年度に期待と希望に胸を膨らませていました。以下は校長講和です。

                         <校長講話>

みなさん、おはようございます。4月1日に第14代校長として着任しました鈴木啓修と申します。どうぞよろしくお願いします。

 実は、私は平成11年(1999)から平成16年(2004)まで、この学校に英語の教員として勤務していました。当時も英表でのディベートや卒論、また時事英語の授業など、かなりの時間とエネルギーをかけて指導をしました。とても大変だったことを覚えていますが、自分にとって大変勉強になりました。19年間、英語教員として教壇に立った中で最も充実した時間だったと思っています。そんな和国に戻ってこられて、大変幸せであります。

 さて、いよいよ今日から令和3年度2021年度がスタートします。昨年度はコロナの影響で、これまで当たり前にできていたことができなくなり、様々な我慢をしたことと思います。コロナ渦はもうしばらく続くとは思いますが、様々な工夫をしながらやれることを少しずつ増やしていきたいと思います。今日も3月の終業式と同じように体育館にみんなで集まれたことはよかったと思います。

 さて、今回の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は100年に一度の出来事であり、我々人類に大きな試練と多くの学びをもたらしました。私たちは生活様式を1から見直し、これまで当たり前のようにやっていたことの意義を改めて問い直す機会を与えられました。その中で特に人と人との触れ合い、バーチャルでなくリアルな世界の大切さを痛感した人も多いと思います。

 このコロナ渦から皆さんのような若い人が学ぶべきことは何か。それは、「いかに変化に対応できるか」ということだと思います。コロナ渦の世界は先の見えないことばかりです。東京オリンピック・パラリンピックは本当に開催できるのか。学校はこのまま続けられるのか。緊急事態宣言はまた発令されるのか。ゴールデンウイーク明けの社会の状況を正確に予測できる人など誰もいません。これほど不確実な要素が多い社会は私たちにとって初めての経験かもしれません。しかし私たちはその不確実で、予想のできない状況に対応しなければなりません。急な変化にいかに対応できるかが今問われています。

 では、どうすれば急な変化に柔軟に適格に対応できるのか。それは今やるべきことをしっかりやることです。今この瞬間を精一杯生きることです。今やるべきことに一生懸命に取り組むことが、これからやってくる様々な変化に柔軟に対応する準備となるのです。この先の世の中がどうなっちゃうのかと考えすぎて不安になり何も手につかない。集中できない。そんなことでは、変化に対応できないでしょう。心配したり憂える暇があったら、今を精一杯生きるのです。

 前任の山田校長先生は、「Small Steps, Great Dreams」をモットーとしみなさんに「毎日、小さな努力を一歩一歩続けること」の大切さを説いてきました。私はそれをさらに具体的に「Make each minute count」という言葉を校長のモットーにしたいと思います。「一分、一分を意義あるものにせよ。一瞬、一瞬を大切に。」という意味です。様々な変化に柔軟に適格に対応するために、今「一瞬、一瞬を精一杯生きる」。是非、覚えておいてください。

最後に、いよいよ今日の午後新入生が入学してきます。是非新入生を温かく迎え入れてください。そしてここにいる皆さんは新入生が憧れるようなロールモデルとなって、彼らをリードしていってほしと思います。

                                     

 

第3学期終業式・令和2年度を終えて

 3月23日(火)第3学期終業式を、今年度初めて生徒たちが体育館に集合して実施しました。緊急事態宣言のもとで臨時休校からスタートした1学期の終業式は放送で行いました。2学期は後半になって感染拡大が続き、終業式は各教室にてリモートで実施し、部活動の表彰も行いました。今年度これまでに全校生徒が一同に集まることができたのは体育祭と防災(避難)訓練のときだけでした。

 今回、1・2年生だけとはいえ同じ場所に集まり、全国選抜大会に出場する少林寺拳法部選手18名の壮行会を行うことができ、直接いろいろなことを伝えられる機会を持てたのは、以前は当たり前のことでしたが、今はとても貴重な時間だと感じました。

 校長からは生徒たちに、この大変な状況の中でも努力を続けてきたことは、今はまだ形にはならなくても必ず自分の成長につながっていること、そして今はまだ見えなくても、努力を続けて一段ずつ登っていけば別の景色が見えること、だから大変なことや難しいことに敢えてチャレンジして自分を磨いていってほしい、と話しました。こうした努力を続けた和国生が卒業し、将来はいろいろな世界で人々やより良い社会のために率先して行動できる人となって活躍してくれることを心から願っています。

 今年の桜は少し早いようです。4月には新入生を迎えて新学期が始まります。和国生の皆さん、ぜひ頑張ってください!    

                   埼玉県立和光国際高等学校長 山田 杉子 

 

 

第32回卒業証書授与式を終えて

 3月11日(木曜日)、暖かな陽ざしの降りそそぐ穏やかな春の日に、第32回卒業証書授与式を挙行しました。卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。保護者の皆様にはお子様の晴れの日に1名ずつというお願いで申し訳ありませんでしたが、多数ご出席いただきありがとうございました。

 卒業証書の授与(各クラス代表)と校長の式辞、在校生代表(生徒会長)の送辞、卒業生代表(前生徒会長)の答辞、というシンプルな卒業式でしたが、それぞれにたくさんの思いが込められており、厳粛な中にもそれらがとても伝わった卒業式でした。

 残念だったことが2つあり、一つは、いつもは生徒のピアノ伴奏で、卒業生が目を潤ませながら歌っていた校歌が、感染防止の観点から歌唱は行わないことになり、歌入りのCDを流す形となったことでした。本校の校歌は、詩人の谷川俊太郎氏とご子息の賢作氏によってつくられたもので、代々歌い継がれてきたものです。この学校ホームページにも本校の校歌(聴くことができます)と谷川俊太郎氏の言葉が掲載されています。本校の校訓“Read, See & Think.”(「読んで、見て、そして考えよ」)が歌詞に込められていて、「読むことは考えること」「見ることはいつくしむこと」と出てきます。今年度は生徒が一緒に校歌を歌う機会は一度もなく残念でしたが、ぜひ校歌を口ずさんでいただき、和国生としてのスピリットを感じていただければと思います。 

 もう一つは、感染防止対策により、在校生が卒業式に参列できなかったことでした。令和元年度の卒業式は卒業生と教職員、今年度は卒業生、保護者、教職員で行い、1・2年生は2年連続で参列できなくなってしまいました。現2年生は、1年後に卒業を迎えますが、入学してから一度も本校の卒業式を経験しないまま自分たちの卒業式を迎えることになります。みづのき祭(文化祭・体育祭)もそうですが、下級生は上級生と一緒の場を経験することで、伝統を受け継いできており、来年度こそはさまざまな行事が本来の形で実施できるよう願うばかりです。

 それでも、無事に卒業式を実施することができたこと、保護者の皆様にもご出席いただいて卒業生の門出をお祝いすることができたことを大変有難く思っております。また、後援会、同窓会および本校関係者の皆様、地域の皆様にもこれまで大変お世話になり御礼を申し上げます。

 本校を巣立った第32期生の皆さん、今後の活躍を期待しています。

 そして、和国はこれからも皆さんのことを応援しています!

 

 令和2年度卒業式式辞.pdf

 

 

3学期を迎えて 和国生に期待すること

 1月7日(木)に3学期がスタートし、その翌日には緊急事態宣言が発出されましたが、それから2週間が経ちました。報道を見る限り感染者の減少には至っておらず、この状況の収束はまだ遠い先なのかと大きな不安に直面しています。

 初めての大学入学共通テスト(第1日程)が実施されました。3年生は前日の直前指導で緊張感が伝わってきましたが無事受験はできたようで安堵しています。

 

自己採点も終えて、いよいよ個別試験の受験が始まりますが、まずは落ち着いて集中力を維持し全力を出し切ってほしいと願っています。現役生、浪人生ともに今年はさまざまな不安がありますが、最終的には自分との闘い(気持ち)に打ち克って、ベストの状態で受験の日を迎えて実力を発揮してほしいと思います。

 2年生・1年生は部活動中止の状態が続いています。今年度は本当に活動の時間が奪われてしまい残念な限りです。予定していた試合などが中止となった部活動もあり無念な思いでいることでしょう。始業式(放送)でも話しましたが、こんな状況の中でも腐らず、コロナのせいにするのではなく、今の自分にとって目指すべき目標を新たに設定して、全力で取り組んでくれることを期待しています。今年度は4月、5月と臨時休業が続きましたが、この間自宅学習に取り組み、学校再開後は7時間目や土曜授業も数多く実施して授業時数を概ね回復できたため、授業の進度はむしろ進んでいるとも聞いています。英検は今年度第2回までで準1級に計23名もの生徒が合格しています。2年生は今、校内で第一志望宣言(決意表明)を行っており、2月上旬には共通テスト模試も控えています。2年生・1年生も毎日を大切にして、授業だけでなくいろいろなことに積極的に挑戦し、自分の「総合力」を高めてほしいと思います。頑張れ和国生!

2学期を振り返って

 2学期は常に新型コロナウイルスの脅威と隣り合わせでしたが、4カ月間を何とか終えることができました。4月~6月中旬までに失った授業時間を取り戻すために、夏休みの短縮以外にも7時間授業(55分授業のため16:45に終了)を15回、土曜授業8回のほか、始業式・終業式の日も授業を行い、定期考査はすべて3日間で実施するなどして概ね授業時数を回復させることができました。日程上やむを得ず土曜授業の前後の金・月が7時間授業になった時もあり、生徒も教員も負担が大変大きかったです。

 学校行事については海外研修や海外修学旅行は中止となりましたが、最大の学校行事である「みづのき祭(文化祭・体育祭)」は夏からの感染再拡大で中止にせざるを得ない状況も想定しながら、それでも独自に感染防止の詳細なガイドラインをつくり、3密回避のために人数や人の動きや活動内容をコントロールするなど「どのようにすれば安全に実施できるか」について実行委員も担当教員も知恵を絞り、さまざまな工夫によってみづのき博覧会(校内発表会)と体育祭(校内)を開催することができました。

 このほか、国際社会で活躍している方のお話を聞く「国際理解講演会」は、南米エクアドルの日本大使館に勤務されている外交官の方にオンラインで講演をしていただきましたし、海外大学の募集説明会や日本人留学生から生の声を聞く交流会もオンラインで開催しました。また、本校は隣接する特別支援学校2校と毎年交流会を行っていますが、今年度はこれも自己紹介やゲームなどをオンラインでも楽しめる工夫をして開催しました。終業式は活躍した生徒の姿を披露したいと思い、初めてオンラインで各教室とをつないで生徒表彰・終業式を実施しました。

 このように多くの活動をオンラインで実施しましたが、やはり直接のコミュニケーションで伝わる力は大きいということも改めて感じました。2学期は各クラスに数多く授業を見に行き、各教科・科目で主体的・対話的で深い学びが得られている場面をたくさん見ることができました。生物基礎の授業では生徒が教師役となってグループの生徒に教える活動がありました。配布用のプリントを用意したり、いかにわかり易く教えられるかを工夫していて、双方にとってとても良い学びがありました。

2年生の英語表現では全員が体育館に集まり、普通科はクラス代表の英語によるプレゼンテーション、外国語科は選抜チームによるディベートを披露しました。日頃から取り組んでいることの成果を学年全員の前で発表するというプレッシャーも受けながらの立派な発表でした。外国語科は3年生で卒業論文(英語)を書きますが、外国語科全員(1年生~3年生)の前で代表生徒が発表(プレゼンテーション)を行っています(Open Presentation)。これは内容的にもプレゼン技術もかなりハイレベルで、外語の後輩たちは先輩のそうした姿を見て刺激を受け、またスキルアップに励んでいます。

 3学期もさまざまな工夫をしながら充実した活動を進めていきたいと考えています。冬休みに入りましたが、冬季課外(補習)が始まり、12月24日(木)、25日(金)は3年生は共通テスト模擬試験(プレテスト)のため登校しています。新型コロナウイルス感染防止のため、部活動は冬休みから1月17日(日)まで中止(大会直前の部を除く)となったため、1・2年生は休み中の過ごし方が変わる生徒も多いですが、感染防止に十分注意しつつ、3学期に良いスタートがきれるように有意義な冬休みを過ごしてほしいと思います。

 

海外とのつながりを求めて ~コロナ禍の中での模索と工夫~

 11月も終わりに近づいています。このところの新型コロナウイルス再拡大によって、今後の行事等が予定どおり実施できるか神経を遣う日々が続いています。

 今年は本校の大きな特色である、海外からの留学生等の受け入れや数多くの海外研修が中止となり、2年生が楽しみにしていたシンガポールへの修学旅行も国内へ変更しなければならなくなりました。本校では英語や第二外国語など語学教育に力を入れており、海外からのゲストと一緒に学校生活を過ごしたりホームステイを受け入れたり、また修学旅行ではシンガポールで現地の大学生と市内のフィールドワークをしたり、海外研修もそれぞれに目的や多彩な体験活動を設定しており、本校の生徒にとってはこれらが日々の学習の大きなモチベーションとなっています。今年は大変厳しい状況ですが、模索の中でさまざまな工夫をして取り組んでいます。

 昨年連携協定を結んだアメリカ合衆国ワシントン州ロングビュー市にある2年制の州立大学ロワー・コロンビア・カレッジ(LCC)も、今年3月のアメリカ研修では参加生徒が実際に大学を訪問してキャンパス見学をする予定でした。研修自体は中止になってしまいましたが、9月にはオンラインでLCCの先生やスタッフの方から説明をしていただいたり、キャンパス内を実際に歩いて案内する動画を見せていただきました。また10月にはLCCで学んでいる日本人留学生の方たちとオンラインで交流する機会があり、留学生活の様子や苦労したこと、高校生へのアドバイスなど、いろいろなお話を聞かせていただきました。

  11月25日(水)には「国際理解講演会」で、在エクアドル日本国大使館で勤務されている外務省職員の方を講師にお迎えしてオンラインで開催しました。生徒たちは普段の教室に居ながらにして、時差14時間の南米・エクアドルからの講演を聞くことができました。年齢的にもそれほど離れてはいない若い外交官のお話は大いに刺激になったと思います。

「日本人は『外国人は~だから』などとひとくくりにすることが多いが、異文化や外国の多様性を知ってほしい。外国人には陽気な人も静かな人も、時間を守る人も守らない人もいる。先入観にこだわらず、個人に向き合ってほしい。」「日本では外国人はマイノリティー(少数派)。私たちが興味をもつことが大切。海外では私たちがマイノリティー。多数派が関心をもってマイノリティーと交わることが大切。」外交官として日々さまざまな経験をされている講師の先生からお聞きした、納得する言葉の数々でした。

 出口の見えない困難な状況ですが、このような取組を通して、明確な目標をもって今できる努力を着実に続けていくことが大切だと改めて感じました。

 

  

感染防止と学校生活の充実とのはざまで

 新型コロナウイルス感染者数はここへきて横ばいが続き、再び増加に転じるのではないかと不安になるような状況です。学校再開から夏休みを経て、2学期の多くの活動も感染防止の観点からさまざまな影響を受けています。

 本校の最大の行事である「みづのき祭」(本校では文化祭と体育祭を総称しています)は今年度は校内発表会「みづのき博覧会」と体育祭を、例年より大幅に規模を縮小し、内容も一部変更して開催しました。3月以降、多くの行事や部活動の大会等が中止となり、生徒たちは大変残念な思いをたくさんしてきましたが、みづのき祭をどうするかについては学校再開以降、さまざまな議論がありました。安全を最優先に考えれば中止ということも当然考えられる状況でした。一方では、突然学校行事も部活動の大会も中止になり、長く続く休校によって徐々に精神的なダメージを受け、学校生活への意欲を失ってしまった生徒も見受けられていました。生徒はオンライン学習によって学習課題はかなりの分量を与えられ、指導もいろいろと受けられましたが、先生方や他の生徒との実際のコミュニケーションが本格的に始まったのは6月の後半からでした。学校生活の中で、「多くの人々と出会い、幅広い体験の中で主体的に活動すること」を大切にしてきた本校にとって、これは危機的な状況でした。

 校内でのたくさんの議論を経て、最終的には県教育委員会のガイドラインを基本として、文化祭は校内発表会「みづのき博覧会」とし、開催方法や内容を大幅に変更し、人数制限や換気、消毒等について学校独自のさらに詳細なガイドラインを作成して校内のみで開催することとしました。お化け屋敷も食品販売もなく、各団体が世界の国々を工夫を凝らして紹介する展示・映像制作や発表などが並びました。

 体育祭は例年ですと8つの団がそれぞれ櫓(やぐら)にシンボルカラーの装飾を凝らし、各団とも3年生が下級生をリードして応援合戦を繰り広げる伝統行事ですが、今年は櫓なし、応援合戦も3年生のみ、種目も3密を避けるさまざまな工夫をした上で開催しました。

 例年とは違う形になってしまい、生徒は不満足だっただろうと思いますが、この数か月間、文化祭実行委員や体育委員、さまざまな役割を担った生徒たちが中心となって、どうすれば開催できるかを一生懸命に考えてくれました。安全面から開催できない事態もあり得る、そういったことも常に頭の片隅に置きながら、教職員と全校生徒でできる限りのことをやってみよう、と慎重に準備を進めました。この2つの行事を実施することができたことは本当に良かったですが、ここまで真剣に話し合い、例年にはないたくさんの工夫をしてきたプロセスに大きな意味があったと感じています。生徒たちには、今は「何ができたか」よりも「どう(工夫して)できたか」を大切にしていこう、と話しました。特に3年生にとっては最後のみづのき祭となりましたが、皆が何とか後輩たちに伝統を引き継ごうと頑張ってくれました。

 みづのき祭以外にも、オンラインで海外大学の説明会を開催したり、「校内ビブリオバトル(図書委員会主催)」を開催したりしています。これからも感染防止に配慮しながら、学校生活の充実のために工夫していきたいと思います。

 

 

 

 

卒業生への感謝~図書の寄贈・学習指導員~

 本校は開校34年目を迎え、多くの卒業生が地元や、全国や海外でも活躍しています。第〇期生、という呼び方も定着しており、卒業して10年以上経っても学年やクラスで同窓会を開いているというお話も聞いています。

 第21期生の同窓会が昨年開かれ(約130名が出席)、その席で母校や後輩たちのために何かできないかという話が出たそうですが、その後、今年の7月に図書を寄贈していただけることになりました。卒業後は環境や生活が大きく変わり、離れ離れとなった卒業生の皆さんが、10年経ってなお本校のことを思ってくれていることに対して、胸が熱くなりましたし、改めてそういう素晴らしい学校なのだと誇らしく思いました。

 9月26日(土)には同窓生の皆さんへ、購入した本でつくった21期生寄贈文庫(科学道100冊から約70冊)のお披露目を行い、大変喜んでいただきました。21期生の皆さんからいただいたエール。在校生はぜひこれに応えて頑張ってほしいと思います。

 また、今年のコロナ禍における学習保障のため、県教委による特別な措置として、各学校に「学習指導員」が配置されることになりました。本校では4名の卒業生(大学生)に今後12月まで週3日程度、放課後の自習室で生徒の質問を受けたり指導してもらうことになりました。これもまた、卒業生の協力あってのことで、在校生が気軽に質問ができ、授業が少なくなったことでの学習面のつまづきや不安を大学に通う先輩方からサポートしてもらえる機会ができて感謝しています。 

 

コロナ禍の中で海外大学によるライブ説明会を開催 

 9月5日(土曜日)、本校が昨年連携協定を締結したLower Columbia College(LCC)にオンラインによる説明会を開催していただきました。この日は土曜授業の日でしたが、早朝7:45からのスタートに18名の1・2年生が集まってくれました。

この2年制の州立大学は、和光市の姉妹都市であるアメリカ・ワシントン州ロングビュー市に所在するコミュニティ・カレッジです。本校はこのところ毎年3月に10名の生徒を同市へ派遣しており、今年3月にはLCCの見学も含めた研修旅行が行われる予定でしたが、残念ながらコロナの影響で中止となってしまいました。

 また、例年ですと夏休みには、オーストラリア2コース、イギリス(以上の3つの研修は本校教員が引率)、セブ島(英語研修)、ベトナムとインドネシア(グローバル教育)など多くの海外研修を実施していますが、今年は全て中止となってしまいました。

 国際高校である本校では、学校で扱っている研修だけでも1年間に約のべ100名ほどの参加者がいますが、海外との往来が閉ざされている今、どう取り組んでいけばよいか大変困難な状況です。渡航はできないものの、何らかの形で生徒が海外への関心や意欲を高めてほしいと思っていましたが、今回LCCのご協力により、初めてのライブ説明会が実現しました。 

 LCCの素晴らしいところは、環境が良いことに加えて、外国人留学生へのサポート体制が大変充実しているところです。本校とLCCそして和光市の連携によって安心の環境で学ぶことができ、全米の4年制大学への編入へのサポートも得られます。

 今回、学長ご自身による説明や、ガイドつきキャンパスツアー(動画)に加えて、外国人留学生を担当しているスタッフの方から直接(もちろん英語で)説明を聞くことができ、最後はこちらから質問もさせていただき、生徒たちにとって大変貴重な機会となりました。今後は可能であれば、本校生徒とLCCの大学生とのオンラインによる交流ができればと願っています。