日誌

3学期が始まりました

本日始業式を行い3学期が始まりました。始業式では冬季休業中の表彰を行いました。少林寺拳法部は関東大会で好成績を納め、多くの生徒が3月に香川県で行われる全国選抜大会への出場を決めました。また、読書表彰では年間300冊以上の読書を行った2人の生徒の表彰を行いました。続いて、中国語コンテストとビブリオバトルの全国大会へ出場する生徒の壮行会も行いました。本校はさまざまな場面で活躍する生徒が多くおります。一人一人が自分らしく輝く一年になってもらいたいと思います。

 

【始業式校長講話】

皆さん、新年明けましておめでとうございます。まずは大きな事故もなく、こうして3学期を迎えられることを大変嬉しく思います。

 冬休みはどうでしたか?充実した時間を過ごせましたか?今回は、皆さんの中にも、家族で帰省したり、地元の神社やお寺に出かけ、お参りした人もいると思います。

 特に受験を控えている3年生諸君は、受験に成功するよう神仏に手を合わせた人も多いと思います。私も近所の神社に行き、皆さんのためにお札をいただいてきました。体に気をつけて頑張ってください。

 

さて、年頭にあたり本校校歌の作詞者である谷川俊太郎さんの詩「成人の日に」についての話をしたいと思います。 

 

成人の日に/谷川俊太郎

人間とは常に人間になりつつある存在だ
かつて教えられたその言葉がしこりのように胸の奥に残っている
成人とは人に成ること もしそうなら
私たちはみな日々成人の日を生きている
完全な人間はどこにもいない
人間とは何かを知りつくしている者もいない
だからみな問いかけるのだ
人間とはいったい何かを
そしてみな答えているのだ その問いに
毎日のささやかな行動で

人は人を傷つける 人は人を慰める
人は人を怖れ 人は人を求める
子どもとおとなの区別がどこにあるのか
子どもは生まれ出たそのときから小さなおとな
おとなは一生大きな子ども
どんな美しい記念の晴れ着も
どんな華やかなお祝いの花束も
それだけではきみをおとなにはしてくれない

他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ
自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
でき上がったどんな権威にもしばられず
流れ動く多数の意見にまどわされず
とらわれぬ子どもの魂で
いまあるものを組み直しつくりかえる
それこそがおとなの始まり
永遠に終わらないおとなへの出発点
人間が人間になりつづけるための
苦しみと喜びの方法論だ

 

まず、「人間とは常に人間になりつつある存在だ」ですが、

私は「完璧な人なんていない、人は常に失敗もしながら、成長し進歩していく」と解釈しました。そのためには、コツコツとあきらめずに努力していくことが大切であると思います。

 また、次に

「どんな美しい記念の晴れ着も、どんな華やかなお祝いの花束も、それだけでは君を大人にはしてくれない」という一節があります。

いくら着飾っても、周りがもう「大人」だよと言っても、本人の中身が成長していなくてはならない、と言うことです。昔は20歳で成人でしたが、今は18歳で成人です。3年生の多くは成人の人が多いと思いますが、皆さんも、「大人」の自分を十分に意識してほしいと思います。「大人」とは、「自分や周りのことを考えて行動できる人」ことを言います。しかし、谷川さんは、大人であるから「なんでもできる」「完璧でなければならない」とは言っていません。大人も迷い失敗するし、間違いも犯す、これも成長の一部と言っています。一人一人みな違うが大切な存在なのだ、と谷川さんから励まされていると感じます。

 さらに、次の一節を見てみましょう。谷川さんはどんな人が大人と言っているのでしょうか。

 「他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ 自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
 でき上がったどんな権威にもしばられず 流れ動く多数の意見にまどわされず
 とらわれぬ子どもの魂で いまあるものを組み直しつくりかえる
 それこそがおとなの始まり」

権威を恐れず、周りの多くの意見にまどわされず、生きようとすること。それは確かに勇気のいることかもしれません。しかし、自分自身の考えをしっかり持ち、周囲に流されずに行きていく人こそ本当の大人です。このことは難しいことかもしれませんが、そういう大人になりたいものです。

 

 新年にあたり谷川俊太郎さんの詩を紹介しましたが、 皆さんも失敗や迷いも成長の一部と受け止め、行動してもらいたいと思います。