2学期が始まりました
本日始業式を行い2学期が始まりました。夏季休業中は、和国生一人一人が充実した夏を過ごしてくれました。約100名が参加した海外研修では、始業式の報告で代表生徒が、「この経験をもとに何事にも失敗を恐れずに挑戦したい」と話してくれました。2学期も和国生それぞれが自分らしく充実した時間を過ごしてもらいたいと思います。
【始業式校長講話】
皆さん、おはようございます。校長の堀です。
本日から2学期がはじまります。
皆さん、夏休みはいかがでしたか。大きな事故等もなく、皆さんがこうして2学期を迎えられたことをうれしく思います。
部活動では、インターハイやコンクールでの活躍が光りました。
少林寺拳法部とフェンシングの3年8組 岩橘 英莉花さんが活躍してくれました。また、文化部では吹奏楽部が2年ぶりに西関東大会出場を決めました。西関東大会では素晴らしい演奏を期待します。
また、3年生の皆さんは進路に向けて、充実した夏休みだったでしょうか。特に7月の「夏の集中勉強会」では100名余りの生徒が参加し熱心に勉強していました。皆さんの秋以降の頑張りを期待しています。
また、海外研修関係では、アメリカ、オーストラリア、フィリピン、インドネシアと多くの生徒が研修に出かけました。たいへん貴重な経験をされたと思います。ぜひ、周りの人たちとその経験を共有してください。そして、日々の高校生活に生かしてください。
さて、この夏は、先の大戦、第二次世界大戦の終戦から80年ということで、各メディアで多くの報道がされましたので、みなさんも関心を持った人も多かったと思います。
今日お話したいのは、なぜ日本はあの悲惨な戦争に進んでしまったのか、そうならないためにはどうしたらよいか、ということです。これは諸説ありますが、日本人は周囲の「空気」というものを非常に気にする国民である、ということも大きな原因であると言われていることです。
第二次世界大戦が始まると、日本では「空気」によって意見が一つにまとまる現象が見られました。これは、軍部の強い影響力や、国家の存続をかけた戦争への参加が背景にあります。政府やメディアが戦争を美化し、国民の意識を統一することで、異論を唱えることが難しくなり、個々の判断よりも集団の意見が優先される状況が生まれました。このような状況では、反対意見を持つことが社会的に許されない雰囲気が形成され、結果として多くの人々が「空気」に流されることになりました。
実は、日米開戦前「総力戦研究所」というエリートたちがこの戦争をシュミレートした結果、「圧倒的敗北」ということが出ていたそうです。
しかし、そのような結果を無視しても、多くの人々が「空気」により戦争を支持してしまいました。
今の日本でも、周囲の「空気」というものを非常に気にする国民である、ということはあまり変わっていないと思います。組織や社会の「空気」に抗うことが難しい、と言われていますが、皆さんは、まず自分の考えをしっかり持ってください。それには多くの知識を得ることと、多くの経験をすることです。他の人の意見に安易に流されるのではなく、自分自身でしっかり考え行動する人になってもらいたいと思います。
さて、3年生は、いよいよ和国で授業を受けるのもあと半年です。受験に向かう不安はあるでしょうが、全国の受験生みんな同じです。苦しい時は周囲を見渡してください。いままで頑張ってきた友人たちとがんばってください。
2年生は、11月に修学旅行が控えています。勉強・部活・学校行事すべてを自分たちが牽引する気概を持ってがんばってください。
1年生も、学校にも慣れ自分のペースをつかめてきたころだと思います。ぜひいろいろなことにチャレンジしてください。もちろん失敗してもOK、そこから学べることも多いはず。 “The only failure is not to try” の精神でがんばってください。