2023年8月の記事一覧
イギリス研修最終報告【さようならコッツウォルズの優しい人たち】
こんにちは。国際教育部の新井です。
今回は、イギリス研修の最終報告をさせていただきます。
8月25日(金)朝7時45分、生徒たちはホストファミリーとともにマーリーンスクールの駐車場に集まり、最後のお別れをしました。
毎朝、ホストファミリーに送ってきてもらっていましたが、ついにこれが最後の別れとなります。
感極まって泣いている生徒もたくさんいました。生徒たちは英語でホストファミリーに出会えたことや、ホームステイできた喜びを一生懸命に伝えていました。
何とか、みんなバスに乗り、ホストファミリーに手を振りながら、マーリーンスクールをあとにしました。
私が高校生の時にテレビ番組で「世界ウルルン滞在記」という芸能人が海外でホームステイ体験をする人気番組がありましたが、ホストファミリーとの別れの場面がいつも感動的で、思わずもらい泣きしてしまうこともありました。まさに、「世界ウルルン滞在記」さながらの感動的なホストファミリーとのわかれでした。引率者としての責任で、なるべく感情移入しないように気をつけていましたが、それでももらい泣きしそうになるほど、切ない場面でした。
涙を流せるほどの絆をイギリスの人々と作れた経験は、きっと生徒たちにとってかけがえのない人生における宝物になったと思います。
イギリスに着いた初日にコッツウォルズにバスで向かっている時に添乗員のジェフリーさんが、「コッツウォルズのホストファミリーは、みなさんのことを家族と思って接してきますよ。」とおっしゃってましたが、本当にその通りでした。引率の私もホームステイをしましたが、家族の一員として接してくれました。
マーリーンスクールを離れた後は、車で5分ほどの距離にあるロドバラ教会に立ち寄りました。実は、滞在先のストラウドという町は、あの『機関車トーマス』の作者ウィルバート・オードリーが晩年過ごした場所でした。彼の埋葬された教会はグロスター市の教会らしいのですが、地元の教会であるロドバラ教会には、彼にちなんで「トーマス」のステンドグラスがあるという話を現地のコーディネーターの方に聞き、急遽訪れることにしました。日本でもトーマスはNHKで放映されているので、特に男子たちは小さい頃に見ていたようです。私も息子が小さい頃に大好きだったので、トーマスとゆかりのある場所にホームステイできて、良かったです。
【トーマスのステンドグラスがあるロドバラ教会】
【トーマスのステンドグラス】
左側のガラスの左下にありました。
教会の外側からでも、トーマスのシルエットが確認できました。今年は朝早くだったので、中に入れませんでしたが、来年度は中に入れるようにしたいと思います。
ロドバラ教会を出た後は、バスに2時間ほど乗り、首都ロンドンの郊外にあるウィンザー城を訪問しました。
ウィンザー城はイギリス国王が週末過ごす場所でもあり、居住者がいる城としては世界最大で、ヨーロッパで最も長く使われている王宮です。国王の居城ということもあり、入場時の持ち物検査はかなり厳重に行われました。
国王がいる時には、王室旗が掲げられ、いないときにはイギリス国旗が掲げられているそうですが、当日はイギリス国旗がはためいていました。
世界最大ということもあり、本当に壮大で立派な城でした。また、迎賓館には、王室コレクションが多数並べてあり、とても見ごたえがありました。
運よく、城内で12時の衛兵の交代式もみることができました。
最終日ということもあり、ウィンザー城では長めのフリータイムをとりました。
フリータイムの後、ヒースロー空港へ。
空港では保安検査場の手前で、毎日添乗してくださっていたジェフリーさんともお別れとなりました。
日本でも、ALTとして英語を教えていた経験もある英国紳士で、いつも優しく丁寧に生徒と接してくれました。
本当にありがとうございました。
現地を8月25日の19時に出発しました。14時間のフライトを経て、羽田空港には16時半に到着しました。
「日本に帰ってきちゃった。また早くイギリスに行きたい。」と言っている生徒もいました。
1学年20名、2学年10名でメンバーが構成され、クラスも学年もバラバラでした。しかし、13日間ともに同じ目標のもと過ごす中で、学年やクラスを越えてメンバー同士の絆も深まりました。
遠い慣れない異国の地で、約2週間過ごしたことで、英語力だけでなく、人間的にも大きくなれたと思います。行く時と帰って来た時の顔つきが変わりました。みんなとても頼もしい顔つきになりました。
空港まで迎えに来ていただいた保護者の皆様、ありがとうございました。
本当に貴重な経験ができたので、この経験をきっかけとして、さらに成長していって欲しいと思います。
そして、このイギリスでの貴重な経験を多くの人に伝えて欲しいと思います。
文責:新井(国際教育部)